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株式会社スタイルブレッド様

自由に拡張できる基幹業務パッケージで、業務を大幅効率化

株式会社スタイルブレッド様

オンリーワンの製パン技術で急成長、事業の伸びしろに合わせ自由に拡張できる基幹業務パッケージで大幅効率化を可能にした、株式会社スタイルブレッド様の導入事例をご紹介します。

業種:製パン業
従業員数:142名(2012年5月現在)
事業内容:冷凍パンの製造・販売、ベーカリー店舗の運営

http://www.stylebread.com/

課題業務:

オンリーワンの製パン技術で急成長 事業の伸びしろに合わせ自由に拡張できる基幹業務パッケージで大幅効率化へ

株式会社スタイルブレッドは高品質な業務用「冷凍パン」というオンリーワン商品で一流ホテル、レストラン市場を開拓している。焼き立て同然の味わい、との定評を得て受注がこの2~3年で急増し、既存の販売管理システムでは対応しきれなくなった。2009年に『SMILE BS 販売』を導入、受注・納品処理の効率化と、業務の大幅な改善に成功した。

導入の狙い
  • 手作業による受注処理の自動化
  • 出荷指示書・納品書発行の分散処理
導入効果
  • 手作業によるミスの削減
  • 受注・納品処理業務の効率化
  • リアルタイムの在庫管理
  • ネット通販進出への土台づくり

焼き立て同様の味で売上急伸 スモールポーションの冷凍パン

経営管理室 シニアマネージャー兼
ファクトリーグループ マネージャー
荒川 寿氏

ご使用の時間に合わせて、再焼成(リベイク)すれば、ふわふわの美味しさが甦る。ホテルやレストラン向けの画期的な「冷凍パン」で、売り上げを大幅に伸ばしているのが、群馬県桐生市の株式会社スタイルブレッド(以下、スタイルブレッド)だ。1日平均3万個を製造・販売し、春と秋の結婚式シーズンには日産5万個に及ぶこともあるという。販売地域は関東5割、関西3割、残りは全国に渡る。

一般的なベーカリーの場合、材料を混ぜ合わせ、発酵させ、焼き上がりまで長くて約6時間だが、同社の冷凍パンはルヴァン(天然酵母)で20時間以上かけて低温熟成させる。外皮が硬く中身が軟らかいパンは冷凍しても水分は中で保たれ、オーブンや電子レンジで「リベイク」すれば焼き立てに劣らない品質になる。ホテルやレストランにしてみれば、パン焼き釜などの設備や人材コストを圧縮でき、その都度必要な数だけ解凍して利用すれば無駄な廃棄分も出ないのでメリットは大きい。とはいえ一流店であるほど当然パンへのこだわりは強い。たやすく入り込める市場ではないが、大手ホテル料理長などの厳しい評価をクリアし、直近では前年比130%を超える売上増を実現している。

同社のルーツは1930年創業の田中製パン所。直営ショップ名は「PANADERIA」だが、桐生市民には古くから「田中パン」の通称で親しまれている。4代目の現社長が2006年、冷凍パンの発売と同時に「スタイルブレッド」に社名を改めた。

「田中パンの伝統を引き継ぎながらも、新しいパン食のライフスタイルを提案したい、との経営理念が社名に表されています。その最初の成果が、ホテルや結婚式場向け16種類のスモールポーション(大きさ9cm程の小ぶりのパン)です」と、経営管理室 シニアマネージャー兼ファクトリーグループ マネージャーの荒川 寿氏は語る。

受注量の増加にともない 効率的な分散処理が急務に

同社の冷凍パンは製造に独自の技術を要し、競合商品は皆無に等しい。特にここ2~3年は、大手ホテルに採用されたことで信頼が高まり口コミで注文が殺到していた。それまで使用していた販売管理ソフトはスタンドアロンであり、PC単体では、とうてい処理しきれない業務量であった。

FAX、メール、電話で注文を受けると手作業で受注請書を作成し、発注元にFAX送信する。次に工場に受注情報を転記した出荷指示書を発行・送信する。これが大まかな業務フローだが、受注請書も出荷指示書も手書きだった。手作業では転記ミスが発生しやすいし、受注量が急増すると、とてもさばききれない。複数端末から効率的に分散処理できるシステムの導入が急務だった。そこで従来の販売管理システムから取引のある、リコージャパン株式会社に相談を持ちかけた。

システムの選定条件は、業務フローに対応し、出荷指示書や納品書など従来のドキュメントフォームを生かせること。とりわけ、指定納品書は取引先のホテルごとに20種以上に及ぶので、カスタマイズの手間と費用をかけずにオリジナルの帳票を作成できることは大きなポイントだった。『SMILE BS 販売』の自由帳票作成オプションであれば、取引先毎のオリジナル帳票を自分たちで作成できる。自社に適用できるかどうかの事前調査と、デモンストレーションを経て2009年、『SMILE BS 販売』の導入を決定した。

一貫した業務の自動化 リアルタイムの在庫管理への取り組み

オーダーオフィスチーム
キャプテン 見城 理子氏

『SMILE BS 販売』の導入によって、手書き作業のない一貫した業務処理に効率化された。受注処理の入力と同時に発注元へ自動的に受注請書がFAXされる。受注データはすべて出荷日別に並び替えられ、商品ピッキング後、必要量が工場へ出荷指示書として発行される。「受注請書も出荷指示書も手書きで作成していた頃と比べれば格段に手間が省け、便利になりました」と、オーダーオフィスチーム キャプテンの見城 理子氏は話す。

また、リアルタイムの在庫管理を実現するためにハンディターミナルを導入。『SMILE BS 販売』と連動させてPOT(移動時点管理)を実施している。ハンディターミナルの導入で在庫管理の作業自体は楽になったが、まだ解決すべき課題があると荒川氏は言う。

「冷凍パンは20個1袋の単位になっています。生産時、袋に付いているバーコードを読んで『SMILE BS 販売』に入庫処理しています。しかし取引先への出荷は、袋を詰め合わせた段ボール単位になるため、ハンディターミナルによる出庫処理ができていません。そのため、まれに発送ミスが出ます。それを防ぐため、受注通りに出荷されているか、チェックするプログラムを社内で応急的に作成しました」なるべく早期に入出庫とも『SMILE BS 販売』のシステム上で完結すべく、改善へ向けて取り組んでいるところだ。

コンシューマへの拡販で パン食のライフスタイルを変えていく

高品質の冷凍パンという新しい市場の活性化のため「ライバル出現は望むところ」と荒川氏は語るが、独走状態に安住してはいない。スタイルブレッドは販売管理システムをマーケティングにも活用していく。特に取引先別のオーダー量推移の増減に、営業は常に目を凝らしている。減ってきたら直ちにその取引先に営業がアプローチし、原因を突きとめる。そうした取引先別の受注増減分析にも活用している。そのほか『SMILE BS 販売』と会計システムとの連携も考えている。現状、経理システムには売り上げを月次単位で計上しているため、日々の収支状況を把握できない。毎日の収支を経理システムでリアルタイムに管理することも早く実現したい。

そして、スタイルブレッドはさらなる事業戦略に取り組もうとしている。B to B のみならず一般消費者向けのB to Cも視野に入れた市場拡大だ。当然ながら販売管理・出荷システムの拡充が欠かせない。

「ちょっとした地方のベーカリーが焼き立てのパンですよ、とネット通販で売っているケースも珍しくない。しかし当社はそこに肩を並べるつもりはありません。ライフスタイルを変えるようなイメージでパンを拡販したいのです。パンの種類別に合うバターやジャム、料理など付加価値のある情報も盛り込んで、一般消費者にアピールしたい。ネット通販に本格的に取り組むためには、ネットによる受注から出荷まで一貫したネット通販システムが必要です。リコーさんから紹介頂いた『SMILE BS 販売』の『Smart通販』システムを検討しています」と荒川氏は語る。パンは焼き立てがいちばん美味しいが、一度に消費するのはなかなか難しい。同社の製造技術を使えば、いつでも焼き立てが食べられ、無駄が出ない。ネット通販によって一般消費者へと冷凍パンが浸透すれば、私たちのライフスタイルが変わるかもしれない。

事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は取材当時のものであり、配付される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。

この記載内容は2012年7月現在のものです。

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