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株式会社旭日プロモーション様

販売システムで事務作業の大幅削減と経営戦略立案の環境を整備

株式会社旭日プロモーション様

基幹業務システムの入れ替えにより事務作業の大幅削減と経営戦略立案の環境を整備された旭日プロモーション様の導入事例をご紹介します。

業種:菓子・食品卸業
従業員数:12名(2011年6月現在)
事業内容:国産および輸入菓子・食品の卸、イベントグッズ菓子の企画・販売、土産品・オリジナル商品の企画・デザイン・製造など

http://www.asapro.jp/

課題業務:

基幹業務システムの入れ替えにより事務作業の大幅削減と経営戦略立案の環境を整備

株式会社旭日プロモーションは、バラエティショップや書店などのレジ横に置かれるお菓子の企画や卸・販売を行っている。同社はIT活用による業務改善にも積極的に取り組み、今回、基幹業務システムを『SMILE BS 販売』にバージョンアップし、事務作業を大幅に省力化、詳細な経営情報をリアルタイムに把握できる環境を整備するなど、大きな導入成果を上げた。

導入の狙い
  • 販売管理システムの入れ替えによる業務改善
導入効果
  • 売れ筋商品の動向を捉えた適正な在庫管理
  • 事務作業を従来の25~30%省力化し、人員増加なしで事業規模拡大に対応
  • 詳細な管理情報をリアルタイムに把握し、経営戦略を迅速に立案できる環境を整備

ターゲットを変えユニークな商品企画で市場を開拓

代表取締役社長 川村 順一氏

株式会社旭日プロモーションは、企業の販促用景品の企画・販売を主たる業務として1984年に設立。すぐに大手企業からの依頼を受けるようになり、ビジネス自体は極めて順調だった。しかし、販促企画事業はお客様主導であり、将来を見据えた売上計画や利益計画が立てにくいことから、同社は思い切って事業そのものを方向転換。より安定したビジネスとして、菓子・食品の卸・販売業を新たにスタートさせた頃、折よく、続々と開業していたコンビニエンスストアと取引が始まった。ところが、競合相手も多く、リスクが予想されたため、こちらもきっぱりと撤退。その後、バラエティショップや書店など、通常は食品を扱っていない店舗をターゲットに据え、そのレジ横に置かれるキャラメルなどの菓子を卸す販売戦略に大きくシフトした。その決断が見事に功を奏し、現在では全国のバラエティショップ1,200店舗と直接取引するまでに発展。

営業本部 事務センター長
須藤 直人氏

「当社の売りは、『非真面目商品』の企画・開発です。というのも、日本人は会話が苦手な人が多いので、会話の潤滑油となるように、感動・面白さ・感激・懐かしさ・笑いなどをモチーフにした、遊び心のあるユニークなお菓子を提供しています。いわば人と人とを結びつけるコミュニケーションツールとしての役割を担っているのです。甘いお菓子は、人を幸せにする力があるので、当社の商品と出会った方は、誰もが笑顔になるでしょう」と代表取締役社長の川村順一氏は語る。

同社は非常に数多くの商材を取り扱っており、その主力商品が、全国の特産物を素材に用いた『ご当地キャラメル』である。最近では全国のマスコットキャラクター(ゆるキャラ)とドッキングさせた『ゆるキャラメル』を株式会社ナムコ本社と共同開発し、大きな反響を呼んでいる。

「ビジネス成功の秘訣は、一切隠し事をせず本音で対話をする誠実さと、お客様のもとへ足繁く何度も通うフットワークの良さだと思います。実際、訪問回数と売上は比例します。また、システム構築による業務スピードの向上や情報活用にも積極的に取り組んでいます。特に基幹業務システムのリプレースは、マンネリ化から脱却する好機です。」と川村氏は語る。

新基幹システムへの移行運用で事務作業を3割削減

同社は10年以上前から『SMILE Ver.5』を基幹業務システムとして運用し、2010年8月に『SMILE BS 販売』へバージョンアップするにいたった。その主な理由は、出力帳票の種類が多く、従来よりも細かい数字の管理や分析が行えることだった。

「第1の目的は、売れ筋商品の動きを的確に捉え、適正な在庫管理を瞬時に行い、不良在庫を抱えないようにすることでした。さらに第2の目的は、新システムの導入を機に、従来の13桁のJANコードによる商品管理を見直し、4桁の商品コードに短縮することで入力ミスを軽減し、業務効率を高めることでした」と営業本部事務センター長の須藤直人氏は語る。

バージョンアップ時、得意先マスタなどのデータ移行は問題なく行われた。操作面においては、長年運用していた『SMILEαVer.5』からのコンセプトが引き継がれていたので、インターフェースなどの違いで戸惑うことはほとんどなかったそうだ。

現在同社においては、『SMILE BS 販売』を10クライアントで利用しており、営業担当者が自らデータ入力を行っている。日々の数字を自分自身で再確認することにより、商材の動きや毎月の売上の推移などをきちんと把握できるようになるからだ。

また、本社の『SMILE BS 販売』で入力した発送用伝票のデータを外部委託先倉庫にオンライン送信し、倉庫側で伝票を出力、商品を荷造りして取引先に発送している。その際、倉庫業務の分散化を図るため、発送用データは、件数がある程度たまった段階でこまめに送っている。多いときには1日に10回ほど送信することもあるが、出荷処理は確実にスピードアップしている。

当初同社では、事業規模の拡大にあわせ、人員を2名ほど増やす計画で、実際に人材募集の告知まで行っていた。ところが、担当スタッフの努力と新システムへの移行により、受発注処理や在庫管理業務が大幅に効率化された結果、従来よりも事務作業が25~30%ほど省力化され、新たに人員を増やさなくても済んだ。「本来、5名必要だった営業事務が、3.5名くらいでこなせるようになったのです。これは目に見える大きな導入成果です」と川村氏は断言する。

日々蓄積される詳細なデータを自由帳票で有効活用

『SMILE BS 販売』の豊富なデータ分析機能の活用により、営業担当者が日々入力したデータをもとに、経営戦略も立案しやすくなったという。

「当社では、月に2回、全員参加で戦略会議を行っています。そのときに、これまで出せなかった細かい数字の資料が見られるので、経営方針を早めに立てられるようになりました。特にお菓子は需要のサイクルが非常に速いので、現状の売上などをリアルタイムに把握できることは大きな強みです」と川村氏は語る。

また、川村氏は自宅のコンピュータで、毎朝4時に起きて前日の売上データなどを確認し、朝礼で社員に向かって話すことを考えているという。「必要なデータがいつでも参照できることは重要なメリットです。そうした生のデータと経営者としての感性がうまく結びついたとき、より大きな成果を発揮できるでしょう。だから今は、昔よりもコンピュータがいくらか好きになりましたね」と川村氏は笑顔を浮かべる。

今後は『SMILE BS 販売』の自由帳票作成機能などを活用し、日々蓄積されるデータをさまざまな角度から分析しながら、経営面などに活かしていくことが課題だ。また、イベントなどで販売するスポット商品やカタログに記載されていない商品についても、統一化された商品コードで一元管理していく予定だ。さらに、現状では、商品のバラ数単位で在庫管理を行っているが、今後は、ボールやケースといった荷姿単位での在庫管理や賞味期限管理も同時に行えるようにしたいという。

同社では、さらなる新事業の展開も見据えている。「菓子・食品の卸・販売事業は、確固たる基盤を確立することができました。これをステップにして、全く別の事業を展開することも有りだと思います。幸い、後継者も育ちつつあるので、彼らには若い世代の感性で新たなビジネスを切り開いてもらいたいですね」と最後に川村氏は次代を担う若い社員にエールを送った。

まさに"変化なきところに進展はない"との強き信念で、創業以来、幾多の事業を立ち上げて成功に導いてきた川村氏ならではの発想といえるだろう。同社のさらなる飛躍に注目したい。

事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は取材当時のものであり、配付される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。

この記載内容は2011年6月現在のものです。

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