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ちょこ解 "Windows 10のまま"使うのは要注意!Windows 11にして安心確保

ちょこ解シリーズ

最終更新日:2025/7/14

Windows 10は2015年に登場し、企業や個人ユーザーに広く利用されてきました。10年のサポート期間を経て、いよいよその役目を終えようとしています。これに伴い、Windows 11への移行が推奨されており、企業や組織では早めの対応が求められます。

この記事では、サポート終了までに知っておくべきこととPC管理の重要性についてちょこっと解説します。

Windowsの歴史

Windows 7以降にリリースされた主なWindowsのバージョンは以下の通りです。

Windows Version リリース日 サポート終了日
Windows 7 2009/10/22 2020/01/14
Windows 8 2012/10/26 2016/01/12
Windows 8.1 2013/10/17 2023/01/10
Windows 10 2015/07/29 2025/10/14

今回注目されているwindows 10のサポート期限は10月14日なので、対策までの期間は限られています。

サポート終了したOSを使い続けるリスク

  1. セキュリティの脆弱性
    サポート終了後は、これまで通りのセキュリティ更新プログラムが提供されなくなります。
    OSの脆弱性に対しては、たとえ有償のウイルス対策ソフトを導入していてもなおリスクが残ることがあります。実際に、Windows XPのサポート終了後には「WannaCry」というランサムウェアが世界中で猛威を振るいました。WannaCryは、サポート切れのWindowsを狙った攻撃で、病院・企業・政府機関などに甚大な被害を与えました。サポート切れのOSは、攻撃の標的になりやすくなります。
  2. 周辺機器の対応
    新しいプリンターやカメラ、USB機器などが対応しないケースも考えられます。
    ドライバーが提供されない可能性があるため、接続しても認識されないことが予測されます。
  3. 今後リリースされる新しいシステムなどの利用
    最新のアプリケーションやソフトウェアは、サポート中のOSのみ対応していることがほとんどです。
    クラウドサービス系アプリケーションは、古いOSでは動作しない場合があります。

トラブルが発生しても、Microsoftからの技術サポートが受けられなくなる可能性があります。また、ウイルス感染や不正アクセスのリスクが高まることも考えられます。

現在利用しているアプリケーションやソフトウェアなどのWindows 11への対応をしっかり確認しておきましょう。

快適・安心にPCを使い続けるために

Windows 10のサポート終了に備えて、Windows 11に切り替える必要があります。Windows 11への切り替えは、今のうちにアップグレードする方法と、Windows 11のPCに入れ替える方法があります。

①アップグレードする

以下の要件を満たしていれば、アップグレードが可能です。

<Windows 11へのアップグレード要件>

項目 要件
プロセッサ 1GHz以上、2コア以上の64ビット対応
メモリ 4GB以上
ストレージ 最低 64GB の空き容量
ファームウェア UEFI、セキュアブート対応
TPM TPM 2.0 必須
グラフィックス DirectX 12以上対応、WDDM 2.0ドライバー
ディスプレイ 9インチ以上、720p以上の解像度
インターネット接続 初期セットアップ時に必要(Microsoftアカウントも必要)

詳細はMicrosoftサイトを参考にしてください。
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11-specifications

Windows 8などからアップグレードされたWindows 10環境では、アップグレードが難しい場合もあるため、事前に要件を確認することが大切です。

  • プロセッサが非対応
  • TPMが無効化されている、搭載されていない
  • 起動が「Legacy BIOS」モードになっている

などが原因でアップグレード時にメッセージが発生することがあります。これらは普段の業務では意識されにくいため、知らないまま放置されている場合も少なくありません。

要件を満たしていないPCをアップグレードしようとすると、手作業が増える可能性もあります。そのため、Microsoftの「PC正常性チェックアプリ」を活用するなど、PCの状態を正確に把握することが重要です。

「PC正常性チェックアプリ」を利用し、要件を満たしていない場合は以下のようなメッセージが表示されます。

このように、要件を満たしていないPCをご利用の場合は、

②PCを入れ替える

Windows 11の動作要件を満たしていなければ、最新のPCへの入れ替えが安心です。

①②の対策が期限までにとれない場合に備え、Microsoftはサポート終了後の経過措置として、しばらくは「ESU(拡張セキュリティ更新プログラム)」を有償、または条件付きで無償提供します。これは重要なセキュリティ更新のみを配信するもので、新機能や仕様変更、技術サポートは含まれません。また、ESUの提供期間にも期限があるため、早めに対策するのが良いでしょう。

ESUについて:https://learn.microsoft.com/ja-jp/lifecycle/faq/extended-security-updates

「【Windows10】サポート終了」あなたならどうする?

Windows 10サポート終了の対策には、社内PCの状況を把握することが重要

無料ダウンロード資料「社内PC管理を見直す実践ガイド」より抜粋

Windows 10 のサポート終了に伴う対応方法を判断するにあたり、社内PCの購入時期や設置場所、利用者について把握できているでしょうか。今回のアップグレード作業で、つまずいているPCはありませんか?古いPCを放置しておくと危険です。

また、PCの入れ替えが必要な場合に備えた予算計画は、既に整備されていますか?

Windows 10 のサポート終了を契機に、社内PCの情報や利用状況を正確に把握し、更新の必要性やセキュリティリスクを適切に判断することが、さらに重要となっています。そのためには、PC以外の周辺機器やソフトウェアライセンスなどを含め、一時的な調査だけでなく、継続的に情報を管理する仕組みが求められます。

このような管理を支えるツールとして、「資産台帳」の活用が非常に重要です。資産台帳を用いることで、各PCの詳細な情報を一元管理でき、更新計画の立案や予算策定、さらにセキュリティ対策がスムーズに行えるようになります。

今後は、IT機器やソフトウェアなどの資産を「導入から廃棄まで」一貫して管理する仕組みが、企業の情報セキュリティと業務効率の両面でますます重要になります。計画的なIT環境を維持するためにも、この機会に管理体制の見直しを進めてみませんか。

OSK製品はWindows11に対応済み

OSK製品の最新版はWindows 11に対応しています。

旧製品をご利用中の場合は、このタイミングで最新版への入れ替えをご検討ください。

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